第37節のヴィラ・パークで、リヴァプールは2-4で崩れた。直接対決でアストン・ヴィラに4点を奪われ、CL争いで後ろに回ってしまった。あの試合は第37節の振り返りでも詳しく書いたが、守備が信じられないほど脆かった。あれを引きずったまま最終節を迎えるのか、それとも怒りをバネに立て直すのか。アンフィールドでのブレントフォード戦は、リヴァプールにとってシーズンの集大成であり、崖っぷちの90分になる。
状況を整理しておく。リヴァプールは勝点59のまま。第37節を終えてヴィラに抜かれ、CL圏内に戻るには最終節で勝つことが大前提だ。そして勝ったとしても、ヴィラがシティ戦で勝点を1つでも取れば、順位は変わらない可能性が高い。つまりリヴァプールは「自分が勝って、なおかつヴィラがエティハドで負ける」ことを願う、苦しい立場にいる。
アンフィールドという特別な場所
ただ、リヴァプールにとって救いがあるとすれば、それがホーム・アンフィールドだということだ。今季のホーム成績は10勝5分3敗。ホームで33得点を奪っており、攻撃力に関しては不足ない。問題はあくまで守備で、ホームでも19失点と、決して鉄壁ではない。ヴィラ戦で露呈した守備の脆さが、ここでも顔を出すなら、ブレントフォード相手でも失点は覚悟しなければならない。
アンフィールドの雰囲気は、選手を後押しする力を持つ。私が好きなのは、リヴァプールが追い込まれたときほど、あのスタジアムが異様な熱を帯びる瞬間だ。崖っぷちのホームゲームというのは、サポーターの声が選手の足をもう一歩前に出させる。今日はまさにそういう試合になる。
ブレントフォードは「壊し屋」になり得る
相手のブレントフォードは8位で、順位的には何も懸かっていない。アウェイ成績は6勝2分10敗と、敵地では苦戦してきたチームだ。普通に考えればリヴァプールが勝つ。期待得点(λ)もリヴァプール1.75、ブレントフォード1.11と、ホームのリヴァプール優位を示している。
だが、私が頭の片隅に置いているのは、今季の開幕節でブレントフォードがリヴァプールを3-2で破っているという事実だ。ブレントフォードは「強豪のリズムを壊す」のが上手いチームで、淡々とセットプレーとカウンターで点を取ってくる。リヴァプールが焦って前がかりになったところを突かれれば、ヴィラ戦の悪夢が再現される——そういう展開も、ゼロではない。失うものがない側のチームは、時にこういう大物食いをやってのける。
当日の鍵は、最初の失点をしないこと
私がこの試合で最も注目しているのは、リヴァプールの守備が立ち上がりにどう振る舞うかだ。ヴィラ戦の4失点で自信を失っているなら、それは立ち上がりの軽率なプレーに表れる。逆に、あの敗戦を「もう失点しない」という決意に変えられているなら、序盤の守備の集中度に表れるはずだ。
先制して、ホームの雰囲気を味方につけて、落ち着いて2点目を取りに行く——これがリヴァプールにとっての理想の筋書きだ。だが、もし早い時間にブレントフォードに先制を許せば、アンフィールドは静まり、選手は再び浮き足立つ。守備が崩れたチームの立て直しは、結局のところメンタルの問題に行き着く。CL出場という目に見える報酬よりも、ヴィラ戦の屈辱を晴らせるかどうか。リヴァプールのプライドが問われる最終節だ。