※ 本記事について: 本記事は公表されている競走成績と血統情報をもとに、種牡馬の産駒がどういう条件で力を出しやすいかを整理したものです。馬券の的中を保証するものではなく、購入の判断材料としての利用は推奨しません。適性の解釈は当サイト独自の見解を含みます。

St Mark's Basilicaは父Siyouni、母Cabaret(母父Galileo)。2021年、仏2000ギニー・仏ダービー・エクリプスステークス・アイリッシュチャンピオンステークスなど欧州GI5勝を挙げ、その年の欧州年度代表馬に選ばれた。現役成績は9戦6勝2着1回3着1回。仏ダービーは2100メートル、エクリプスステークスは2000メートルと、いずれもマイルを超える距離で頂点に立った中距離馬である。

対象と集計方法

当サイトの血統マスタで父がSt Mark's Basilicaとして登録されている馬は9頭。全頭が2025年6月から2026年8月までにJRAで出走しており、通算44走です。

1400メートル以下で走り、延びると消える

距離(芝)勝率複勝率
〜14002615.450.0
1500-1800100.010.0
1900以上60.00.0

以下、勝率・複勝率はいずれもパーセントで、走数を分母にしています。距離が延びるほど、成績がきれいに落ちている。1400メートル以下では26走で4勝、複勝率50.0。1500から1800メートルは10走で勝ち星がなく複勝率10.0。1900メートル以上は6走すべてが4着以下で、複勝はゼロである。

父は仏ダービー(2100メートル)を制した中距離馬だが、産駒はいまのところ逆方向に出ている。1900メートル以上に挑んだのはセイントクーヤ(5戦)とシェーネエルデ(1戦)で、セイントクーヤは1800から2400メートルまで7戦を重ねたが、最高着順は7着にとどまる。距離を伸ばして良化する気配は、今のところ見られない。

牝馬が上、ただし全頭が条件戦にとどまる

性(芝)勝率複勝率
2015.050.0
224.518.2

牝馬20走で勝率15.0・複勝率50.0、牡馬22走で勝率4.5・複勝率18.2。4勝のうち3勝(ペアレンツギフト・メルメラーダ・ワディアルリヤハ)が牝馬で、距離短縮の傾向と合わせると、早熟でスピードに寄った牝馬に向いた種牡馬という見立てが、いまのところ成り立つ。

ただし9頭とも、まだ未勝利〜1勝クラスの範囲にとどまっている。Tiz the Lawの産駒に見られたオープン特別到達馬は、St Mark's Basilicaの産駒からはまだ出ていない。

現時点で言えること

44走という母数で、距離が延びるほど成績が落ちるという傾向がここまではっきり出るのは珍しい。父の現役時代の実績(仏ダービーなど中距離のGI)とは逆方向の結果であり、日本での配合や使われ方の違いによるものか、産駒自身の適性なのかは、今の母数では切り分けられない。