Authenticは父Into Mischief、母Flawless(母父Mr. Greeley)。2020年のケンタッキーダービーとブリーダーズカップ・クラシック(共に米GI、クラシックはコースレコード)を制し、その年の米最優秀3歳牡馬・米年度代表馬に選ばれた。現役成績は8戦6勝2着2回で、3着以下は一度もない。同じ2020年世代のTiz the Lawとはタイトルを分け合ったライバル同士である。
対象と集計方法
当サイトの血統マスタで父がAuthenticとして登録されている馬は8頭。全頭が2024年12月から2026年8月までにJRAで出走しており、通算27走です。同じ2020年世代のライバルであるTiz the Lawと条件をそろえて比べられる母数になっている。
芝は無得点
| 馬場 | 走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 芝 | 8 | 0.0 | 0.0 |
| ダート | 19 | 15.8 | 31.6 |
以下、勝率・複勝率はいずれもパーセントで、走数を分母にしています。27走のうち芝は8走あるが、勝ち星どころか3着以内も一度もない。Tiz the Lawの芝5走(複勝率20.0)と比べても、さらに厳しい数字である。
頼みのダートも19走で3勝、複勝率31.6にとどまる。芝がゼロなぶんダートに賭けるしかない構成だが、そのダートも決して強いとは言えない水準である。
まだオープン特別に届いた馬がいない
8頭のうち条件戦を抜け出したのは2頭だけである。アメリカンイズムは新馬2着から始まり、未勝利で4戦を要して勝ち上がったが、続く1勝クラスの初戦は9着に敗れた。プールナバドラは新馬こそ勝ったものの、次走以降は12着・16着・16着と大きく崩れている。残る6頭は未勝利のまま止まっているか、勝ち上がってもいない。Tiz the Lawの産駒に3頭のオープン特別到達馬がいるのとは対照的に、Authenticの産駒はまだ条件戦の壁を越えられていない。
性別・距離では、まだ差を語れる材料がない
| 性(ダートのみ) | 走 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 牝 | 8 | 12.5 | 25.0 |
| 牡 | 11 | 18.2 | 36.4 |
牝牡の差はわずかで、勝率・複勝率とも大きくは動かない。距離帯も1400メートル以下が7走で複勝率42.9、1500〜1800メートルが11走で複勝率27.3と、どちらも母数が一桁から十数走にとどまり、傾向として語れる段階にはない。
現時点で言えること
Authenticは現役時代、ケンタッキーダービーとBCクラシックを勝ち3着以下が一度もない完成度の高さで評価された馬である。ただし産駒については、いまのところその強さが日本の成績に表れていない。芝は無得点、ダートも勝率15.8にとどまり、オープン特別に届いた馬もまだいない。27走という母数はTiz the Lawの41走に近いところまで来ており、単なる母数不足では片付けにくい差が、現時点で2頭のあいだに出ている。